ブームとは

ブーム式作業機とは

トラックに搭載されているクレーンに代表されるような、棒状の構造物を有する作業機を通称でブーム式作業機と呼びます。

ブーム式作業機は通常、 1本~数本 までを 組合わせた構造 になっています。
そして作業に合わせてブームを動かします。 そのブームを動かす方式により、主に次の2つに大別されます。

屈折式ブーム

屈折式ブーム

ブームとブームの間に 関節を 1ないし複数もち、この関節を 曲げる ことにより作業を行います 。関節にはふつう油圧シリンダーが取り付けてあり、このシリンダーの力により関節を動かします。

関節の動く(回る)角度範囲がおよそ 120゜未満 の場合、シリンダは両方のブーム の間に 直接取り付け られる構造を取ります。この角度範囲が さらに大きい場合 、シリンダはブームとリンケージ機構の間に取り付けられ、この リンケージを介して もう一方のブームを動かします。

伸縮式ブーム

伸縮式ブーム

ブームとブームが、ちょうど 釣り竿のように 入れ子になっており、外側のブーム から内側のブームがスライドしながら 伸縮 します。ブーム内部(場合によっては外部)には 油圧シリンダー が装備されており、この油圧 シリンダーの伸縮によってブームが 伸縮 します。

ブームが多段にわたるときはシリンダーを 複数本装備 するか、チェーンやワイヤー を介して複数箇所の伸縮を行います。

組み合わせブーム

屈折伸縮組み合わせ形ブーム

折式ブームと伸縮式ブームとが組み合わされたブームです。伸縮や屈折だけでは出来ない複雑な動作が可能となります。

ただ、構成するブームの本数が多くなるので、どうしても大がかりな装置になってしまいまいがちです。あと、構成要素が多くなればなるほど、ブーム先端での揺れやたわみが多くなってしまう傾向にあります。